この記事を書いている2020年8月現在、まだどこへも旅行できるとは言えない情勢ですが、これまでの経験をもとにデンマークへの旅に関する話を書いていきたいと思います。

旅の準備(1)ではデンマーク旅行の準備編として、一番はじめに考えることについて書きました。

デンマークに行きたい!と思って理想の日程と行き先を決めた後は、空港や航空機、宿泊エリアを、ざっくり検索&確認します。筆者が旅行にかかる具体的な費用(でも大体)を見積もるのはその後です。なぜなら「いくらかかるか」以上に「行きたい!」という思いが大事だと思うからです。本当に行きたいのなら、なんとか実現させようとしますよね?

・航空券の価格は?
・宿泊代は?
・食費の目安は?
・観光施設の入場料は?
・現地でかかる交通費の目安は?

それでは上記の項目について費用を順に見ていき、思ったより高いなとなったら何を削るか、削らずに奮発するかなど考えましょう。今回お話しするのは「現地でかかる交通費の目安は?」についてです。

郊外のバス停。友人とバスを待っているところ。

現地でかかる交通費の目安は?

(為替レートに関しては「デンマーク 旅の準備(10)」の冒頭の記載と同様ですのでご参照ください。)

以前デンマークには、Klippekort(クリッペコート)と言う紙のチケットがありました。可愛いデザインであった上に、とても使い勝手のいいものでした。Klippekortについて過去、デンマーク通信に書いたことがあります。こちらからご覧いただけます

現在は、Rejsekort(ライセコート ※直訳:トラベルカード、旅行カード)というIC乗車カードに変わりました。このカードには種類がありますが、居住者用と旅行者用で大きく分けることができます。本記事は「デンマーク旅行」がテーマですので旅行者が使える乗車カードについてご紹介します。

旅行者に適したRejsekortは「Rejsekort anonymt(ライセコート・アノニュームト)」(英語:Rejsekort Anonymous ライセコート・アノニマス)と言います。直訳すると、名無し/無名のトラベルカードですね。つまり個人情報などの登録がないため、「失くすと再発行」という概念はなく、チャージ式のカードですがその費用も戻ってきませんのでご注意ください。ネットで事前購入はできませんので、空港に着いたら電車やバスに乗る前に赤い券売機で購入しましょう。

カード本体は80DKKで、日本のIC乗車カードのようにチャージをしますが、最低でも70DKKのチャージが必要になります。また、シェラン島・フュン島・ユラン島をまたがって旅する場合は600DKKのチャージが必要です。というのも、デンマーク国内の交通費は意外とかかるのです。高いと感じる方がいるかもしれませんが、Rejsekortを使ってみてとても便利でお得だと実感しています。以下に概要とお得な理由をまとめます。

Rejsekort anonymt(Rejsekort Anonymous):
・オンライン購入はできず、空港や駅の券売機で購入
・カード本体の購入費用:80DKK
・首都圏内で旅行する場合:最低70DKKのチャージが必要 ※1
・デンマーク国内を広範囲で旅行する場合:最低600DKKのチャージが必要 ※1
・通常の片道チケットを買うより安い ※2
・20%割引適用(ラッシュアワー以外)※2
・残高の確認は券売機で可能。
・有効期限は5年間
・残高の払い戻しはカスタマーセンターまで相談(デンマーク語・英語)
・電車に乗る前ホームで:日本のようなデザインの改札は無く、腰か胸くらいの高さの柱のようなカード読み取り機がいくつかあるので、”Check ind” と書かれている読み取り機の青色をした丸い部分にカードをかざす。※3
・電車から降りた後ホームで:”Check ud” と書かれている読み取り機にかーどをかざす。
・バス:バス前方に乗車用のカードリーダーがあり、中間または後方の扉付近に降車用の読み取り機がある。

※1. このように最低いくらのチャージが必要という決まりがありますが、旅を始める際に、これより低い額のチャージだと旅行できません。また券売機では好きな金額をチャージできますので最低額より多めに、つまり最低100DKKを初回にチャージするのが一般的です(券売機で表示される選択肢が最低100DKKかもしれません)。筆者は初回の購入時、400DKKをチャージしておきました。いつもの大雑把な性格が起因していますが(笑)、正当な理由としては、細々と頻繁にチャージしているとその都度クレジットカードなどの出し入れが生じるのでリスク回避のため、またコペンから少し離れたところを旅する予定だった、そして次の年など近いうちにまた行こうとも思っていたためです。

※2.  デンマークは運賃計算のためにエリア分けされており、どのゾーン(区域)からどのゾーンに行くかで運賃が変わってきます。このシステムは交通機関側だけでなく、一般の利用者に対してもデンマーク語または英語で説明されています。ですが、旅行する際にはこの知識がなくても、出発地点と行き先で料金を示してくれる便利なサイトがありますので、ぜひ活用しましょう。(本記事執筆中は閲覧可能のサイトですが、パンデミックの影響で状況が変わる可能性があります。実際、閲覧不可の時もありました。)

Rejseplanen: https://www.rejseplanen.dk/
DSB:https://www.dsb.dk

一番便利なのはRejseplanenです。というのも、片道券の金額とRejsekort使用時の金額を比較できるからです。以下の図は筆者が実際に使用したRejseplanenアプリです。ただし現地でないと機能しませんので、旅行が始まりましたら使ってみてください!
下の図は日帰り旅行の復路の検索結果です。コペンハーゲンのずっと南、Lolland / ロラン島(コペンハーゲンと同じ Region Sjælland / シェラン地域内)からKøbenhavn H / コペンハーゲン中央駅に帰った際です。出発地点は画面サイズとスクロールの関係で隠れていますが、見ていただきたいのは交通費です。片道券では168DKKのところ、Rejsekortは100DKK。この金額は、「通常の片道チケットを買うより安い」うえに、「20%割引適用(ラッシュアワー以外)」が適用されているのです。この「20%割引適用」とは平日の11時~13時および18時~19時と、土曜・日曜・祝日を指しています。

また、空港からコペンハーゲン市内および市内観光時の移動にかかる片道運賃は以下のとおりです。

※3. 読み取り機にカードをかざした際、警告音のような音がなる場合はあります。その際に考えられることは以下です。
・”Check ind(チェックイン)” と ”Check ud(チェックアウト)” を間違えている。 
・十分な残高がない
・うまくカードをかざせていない

なお、コペンハーゲン観光だけで言えば、交通機関に使用できるカードの選択肢は他にもあります。

・Copenhagen Card / コペンハーゲンカード:「デンマーク 旅の準備(10)」をご参照ください。
・City Pass / シティ・パス:スモール(ゾーン1~4)、ラージ(ゾーン1~99)があり、コペンハーゲンカードのように有効時間によっても金額が異なります。こちらからご確認可能です。英語ですが、シンプルな表なので見やすいです。
・Single Ticket / 片道券:上記で示したように中心エリアで片道24 DKK。旅行の際、行動範囲が狭く、ほとんどを徒歩で移動し、ちょっと疲れた時だけまたは時間に余裕がない時だけバスか電車に乗ろうとした場合は、片道券でもいいかもしれません。ただし、空港 – 市内間の往復運賃は発生してしまうので、その合計と、他のカード料金を比較してみてから決めるといいと思います。

参考情報:
Rejseplanen: https://www.rejseplanen.dk/
DSB:https://www.dsb.dk
Rejsekort:https://www.rejsekort.dk

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